吉祥寺ウォッチ

■吉祥寺かぶき祭、開催!

ホワイトデーの3/14、吉祥寺では様々な出来事がありました。

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まずは吉祥寺伊勢丹の閉店。
最後の買物をしようと訪れた方々で整理の人が出現する始末です。

その混雑を更に増やしたであろう祭が吉祥寺かぶき祭。
北斗の拳などを描いた原哲也先生の大人気漫画、花の慶次が主催する
吉祥寺で「かぶく」お祭が開かれました。

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会場前には、イベントを待ちきれないレイヤーの方々も。
吉祥寺では新鮮な光景ですね…

さて、かぶき祭の「かぶく」とは、どういう意味なのでしょうか?
かぶくとは漢字では傾くと書き、異風の姿形を好み、異様な振舞いや
人を驚かす行動を愛することを指します。
吉祥寺かぶき祭=風流と傾き心であふれた、吉祥寺を盛り上げるための
お祭りなんだそうです。

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会場である月窓寺の特設ステージには主催者である花の慶次と愛馬・松風の姿が。
それでは講談師さんの流れるような司会と共に進行していった
かぶき宴の概要を御紹介。

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まずは京都から来た如月太夫による道中です。
如月太夫は300年余り連綿と受け継がれてきた太夫の一人。
京都花街の老舗「輪違屋」に在籍しています。
現存する太夫は如月太夫を含めて、たったの三名しかいないそうです。

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こちらの如月太夫、当日はサンロード入り口から月窓寺にかけて練り歩いてたんですよ。
とっても艶やかですが、この着物と髪飾りなど含めると何十キロもあるんだそうな…

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太夫による胡弓の演奏、舞が終わった後は、京都・祇園の老舗お茶屋
「廣島屋」の舞妓さんが演舞「祇園小唄」を披露。

では、いよいよ吉祥寺かぶき宴の第一部が始まります。

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まずは元モーニング娘。の石川梨華さん、吉澤ひとみさんが結成した
ビジュアル系ユニット、HANGRY ANGRYのLIVEパフォーマンスです。
ビジュアル系という文化は欧米発祥ではありますが、近年においては
日本で育まれたカルチャーではないでしょうか?
ロックな曲を歌い、踊るパンクファッションの吉澤ひとみちゃんに
ゴスロリドレスの石川梨華ちゃん。
現代的ですが、このファッションや音楽にも傾き心が宿っていますね。
それにしても、可愛い…私、美少女に弱いんです…

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続いて津軽三味線兄弟ユニットのKUNI-KENの演奏。
二人の奏でる凛とした空気を切り裂くような音色にインスパイアされて
画家の柏原晋平さんがライブペイントを行います。

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ペンキの飛沫をあげながら創られた作品は、霞の中のしだれ桜を
イメージしたものでした。

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津軽三味線の第一人者、上妻宏光と太鼓奏者、ようそろの豪快な演奏で
会場の熱気は更に上昇!

ラストを飾ったのはHIDEBOH & LiBLAZEによるステージ「座頭市」。
北野武監督の映画「座頭市」のエンディングをご存知ですか?
キャストが全員でタップダンスを行うという日本映画史に残る印象深い幕引きでしたが
そちらの振付を担当されたのがHIDEBOHさんなんです。
かぶき祭のラストを彩るべく、あのタップが傾寄祭バージョンで再演。

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最後は慶次からの贈り物か、会場に一足早い桜の花びらが舞い踊りました。

かぶき宴終宴後も、CAFE ZENONでは京都「廣島屋」の舞妓さんや
米米CLUBダンサーのMINAKOさん、KUNI-KENが出演する「桜宴」と銘打った
ディナーライブが開かれたそうです。

今回のかぶき祭は、伊勢丹吉祥寺店の閉店など寂しい話題が目立つ吉祥寺を
盛り上げるべく「週刊コミックバンチ」を発行する株式会社コアミックスが
「傾寄本家」としてサンロード商店街と協力に基づいて催したものでした。
この祭を通じて、閉塞感のある時代、風潮だからこそ傾き心を持ち続けることが
大切なんだよ、と慶次たち傾奇者から伝えられたような気がします。

もうすぐ本物の桜で街が染まり出します。
無くなるものがあれば代わりに新しいものが出来るから、今後ともグータイムも
なるべく新しい吉祥寺情報を皆さんに届けていきたいものです。

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最後に、私と同じく美少女好きな方々へオマケの3ショットです。
HANGRY ANGLYのお二人も、如月太夫がまとわれている日本女性の伝統的な美しさに
終始、感動されていた模様。
そんな如月太夫は意外?と花の慶次の大ファンで、もし慶次が実在したら
「全てを捨てて着いて行く」そうです…。
ぐっと親近感を抱いた、印象深い大胆発言でした…。

「そんなお祭りあるの知ってたら参加したのに~!」と悔しい思いをされている方は
春の新メニューもお目見えしたCAFE ZENONに行ってみては?
(ん?22時からアルコールが500円!?・・・フジオも今から行ってきます☆)
店内では随時、マンガとアート、カフェが融合したイベントが開催されています。
お見逃しなく・・・。