吉祥寺ウォッチ

■6/8~16、前進座劇場にて舞台「帰って来た蛍~慟哭の詩~」

前進座劇場にて、6月8日(金)~16日(日)まで、
「帰って来た蛍~慟哭の詩~」 という舞台が公演されます。

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鹿児島・知覧にあった《富屋食堂》を舞台に、出撃して行く若き特攻隊員たちと、
特攻の母と呼ばれた鳥濱トメさんとの心温まる交流を通して、
この国の未来の為に命を賭して戦った若者たちの至純な想いを現在に受け継ぐ作品です。

今年は鳥濱トメさんの生誕110周年・没後20周年という節目の年ということもあり、
改めて太平洋戦争における日本の歴史を多くの方々に伝えなければならない。
歴史の中を生き抜いた方々のドラマを、
次世代に伝え続けていきたいという思いから公演の運びとなったとのこと。

史実に忠実に基づく筋立てに加え、知覧の特攻平和観音でのロケ映像も盛り込み、
日頃演劇になじみの薄い方々に対しても分かり易い作品づくりに心がけているそうです。

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鳥濱トメ役にさとう珠緒さん、『坂の上の雲』に出演された堤大二郎さん、
前田耕陽さん、伊吹 剛さんなど、出演陣がとても豪華なことも見所のひとつ。

本作品は特に太平洋戦争末期の“特攻隊”に重点を置き、
日本の未来を護るべく死んでいった日本人の歴史を表現しており、
特攻作戦の是非ではなく、国の為、愛する故郷や人の為に
崇高の精神で飛び立った英霊の在りし日の姿は、
まさに東日本大震災の折り瞼に焼き付いた現代の自衛官や
原発作業員の姿そのものとも強く感じられませんか・・・。

・・・公演に関するお問合わせ・・・
カートプロモーション TEL 03-5431-3142(平日10:00~19:00)

さて、皆さんご存知とは思いますが、
「前進座劇場」が2013年1月で閉館することが発表されました。

隣接する吉祥寺南病院の拡張計画により、
「前進座劇場」の建物の老朽化による修繕やメンテナンスなどを考慮し、検討を重ね、
病院に劇場部分の土地を譲渡することを決定したそうです。

「前進座劇場」は、劇団前進座が創立50周年記念事業として
1982(昭和57)年10月に開館した劇場で、客席は500席。
これまでに約1,700公演、5,000ステージを開催。
来場者数は延べ200万人を超えています。
劇団前進座は古典演目を51作品、創作劇89作品を上演。
演劇はもとより、演芸、コンサート、映画上映、テレビ撮影、講演会、
地域の催し物など多くの人に利用されてきました。

残すところ数ヶ月となりましたので、足を運んでみてはいかがでしょうか。
なお、最終公演は、2013年1月の劇団前進座公演「三人吉三巴白浪」を予定しているとのことです。

前進座劇場
0422-49-0300